Polymerase Chain Reaction (PCR) 法を用いた呼吸器感染症の診断(気管支鏡による診断と治療 : その新たなる展開)(第 18 回日本気管支学会総会特集号)

元データ 1995-12-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

免疫不全宿主に生じる日和見肺感染症の起炎微生物には, 種々の細菌・真菌・ウイルスなどがあり, 早期診断と治療が望まれる。感染症診断に近年Polymerase chain reaction (PCR)法が用いられるようになったが, 呼吸器感染症では気管支肺胞洗浄液(BALF)を検体とした同法による診断が行われている。今回, 我々はPneumocystis carinii, human cytomegalo virus (HCMV), Trichosporon beigelii肺感染症に対してBALF-PCR法を用いた診断を行ったのでその成績を報告した。P. carinii肺炎では, 病理学的に診断された症例は全例にDNAの増幅を認めた。HCMV肺炎はHCMV DNAコピー数で10^4/ml以上の増幅を認めたものに発症をみた。T. beigelii肺炎では, 陽性率は78%にとどまり, 検体処理やプライマーの選択に今後改善の余地があると考えられた。肺感染症のPCR法による診断は, 臨床所見を加えた総合的な判断が必要と考えられた。

著者

永井 寛之 大分医科大学第2内科
那須 勝 大分医科大学第2内科
田代 隆良 長崎大学医学部保健学科看護学専攻
山崎 透 大分県立病院呼吸器内科
長岡 博志 別府リハビリテーションセンター内科
後藤 陽一郎 大分医科大学第二内科
山崎 透 大分医科大学第二内科
那須 勝 大分医科大学 感染分子病態制御 講座
後藤 陽一郎 大分医科大学
田代 隆良 大分医科大学第二内科
時松 一成 大分医科大学第2内科
長岡 博志 大分医科大学第2内科
時松 一成 大分大学医学部総合内科学第二講座
時松 一成 大分医科大学 第二内科
田代 隆良 長崎大学医療技術短期大学部
田代 隆良 長崎大学医学部・歯学部附属病院第二内科
永井 寛之 大分医科大学 第二内科

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