褐色細胞腫のMRI : CT, ^<131>I-MIBG, 尿中カテコールアミン値, 手術所見との比較
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概要
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16名の褐色細胞腫患者に対して, MRI, CT, ^<131>I-MIBGシンチグラフィーを術前に施行し, 手術所見と比較して以下の結論を得た.1.正常副腎はT_1強調画像 (T_1WI) では肝と比べて低信号強度, プロトン密度画像 (PDI), T_2強調画像 (T_2WI) では低ないし中程度の信号強度に描出された.2.褐色細胞腫で尿中ノルアドレナリンが高値を呈するものはすべてT_1WIで低信号強度, T_2WIで高信号強度に描出され, ^<131>I-MIBGシンチグラフィーでも集積を認めた.尿中ノルアドレナリンが正常範囲の場合には, T_2WIでも中程度の信号強度であった.3.局在診断の正診率はCT 81.3% (13/16), MRI 93.8% (15/16), MIBG 90% (9/10) とMRIが最も高かったが, 多発例や転移再発例の局在診断にはやはりMIBGが必要と思われた.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1992-01-20
著者
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木村 元政
新潟大学医学部保健学科
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木村 元政
新潟大学保健学科
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佐藤 昭太郎
新潟大学医学部泌尿器科学教室
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西山 勉
新潟大学医歯学総合研究院生体機能調節医学専攻機能再建医学講座腎泌尿器病態学分野
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木村 元政
新潟大学医学部附属病院 放射線科
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小田野 幾雄
新潟大学医学部放射線科
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武田 正之
新潟大学医学部泌尿器科学教室
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高橋 等
新潟大学医学部泌尿器科学教室
-
片山 靖士
新潟大学医学部泌尿器科学教室
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高橋 等
新潟県立吉田病院
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片山 靖士
新潟泌尿器癌研究グループ
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小田野 幾雄
新潟大学医学部放射線科学教室
-
照沼 正博
新潟大学医学部泌尿器科学教室
-
照沼 正博
厚生連長岡中央綜合病院泌尿器科
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西山 勉
新潟大学医学部泌尿器科
-
照沼 正博
新潟大学 泌尿器科
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