膀胱腫瘍に対するCoagulum Instillation
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概要
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抗癌剤の尿中濃度を長時間にわたり維持させる目的で,抗癌剤を溶解させたfibrin clot(Coagulum)を膀胱内へ注入する方法を考案し,基礎的実験および若干の臨床例での使用結果について述べた.Coagulumはfibrinogenおよびthrombinにて作製し,Coagulum中に溶解させたbleomycinが人尿に含まれるurokinaseによるCoagulum融解とともに尿中に徐放されることJn vitroにおいて証明した.In vitroでの結果をふまえ,臨床的に12症例にbleomycin加Coagulumのinstillationを施行したが,bleomycinは6時間から9時間かかり徐放された.局麻下でCoagulum Instillationを施行した場合,大部分の症例で膀胱刺激症状を訴えたが,TUR後脊麻下で施行した症例では全く訴えなかった.また全身的副作用は全く認められず,bleomycinの血中移行も認めなかった.Coagulum Instillation卦URを施行した症例の組織学的検査にて,大部分の症例で粘膜下の高度の炎症反応を伴ったepithelial denudationを認めたことより,長時間にわたる抗癌剤の強力な作用が示唆された.
- 1981-08-20
著者
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