九重火山地域における地震波減衰構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The Kuju active volcanic region locates in the central Kyushu graben area. To investigate the upper crustal structure beneath this volcanic region, the seismic network (7 stations) was newly established and the earthquakes which occurred in and around Kyushu Island were observed. Since the observational condition of each seismic station was not same, the corrections of site-effects and other seismic recording circumstances were performed to be enabled to compare and examine the seimic waves recorded at each station. As a result, the amplitudes of seismic waves which passed through the Kuju volcanic region were recognized to be obviously attenuated. The attenuating region located in the area of 5-15 km northward from Mt. Kuju and in the depth of 5-20 km. The average Q-values between 2 seismic stations could be obtained from the spectral ratios of seismic waves. The Q-values were estimated 50-100 level at the attenuating region. At the non-attenuating region the values were above 200-500. Because these Q-values are average at the ray paths between the seismic stations, the Q-values at the attenuating region are anticipated to become locally more little value. The location of the attenuating region coincides with the negative Bouguer gravity anomaly area and the low seismic active area. It is indicated that, beneath the northern part of the Kuju active volcanic region, there are the presence of seismic wave attenating, low density and brittle materials.
- 1996-03-05
著者
-
筒井 智樹
京都大学理学部附属地球熱学研究施設火山研究センター
-
須藤 靖明
京都大学理学部附属地球熱学研究施設火山研究センター
-
須藤 靖明
京都大学理学部
-
筒井 智樹
京都大学理学部
-
岡本 茂
(株)石油資源開発
-
岡本 茂
石油資源開発株式会社
関連論文
- 諏訪之瀬島の火山体浅部3次元P波速度構造と爆発発生場
- Mac OS X 10.5 (Leopard) ユーザのための Seismic Un^*x (SU) 導入ガイド
- 桜島火山における反復地震探査(一回目)
- 阿蘇カルデラ南郷谷における反射法地震探査
- A06 阿蘇カルデラ(南郷谷)の地下構造
- 富士山における人工地震探査 : 観測および走時の読み取り
- 口永良部島火山における人工地震探査 : 探査の概要と初動の走時について
- A09 人工地震を用いた富士山における地殻構造探査
- 阿蘇火山中央火口丘山体の3次元地震波速度構造
- 2008年桜島人工地震探査の目的と実施
- 草津白根火山白根火砕丘の地震反射断面 : 擬似反射記録法による反射断面の推定
- 人工地震探査より推定した草津白根火山白根火砕丘表層のP波速度構造
- P15 霧島火山群における構造探査 : はぎ取り法による屈折法解析
- 東南極大陸・みずほ高原における人工地震地殻構造探査
- 人工地震で見た富士火山の内部構造
- PB17 九重火山 1995 年噴火後の地球化学的観測結果
- PV21 "阿蘇 94"広帯域地震計ネットワーク観測
- E23 阿蘇火山での広帯域地震計ネットワーク観測"阿蘇 94"
- P14 別府湾内地溝帯の検証 : マルチチャネル反射法地震探査結果
- A51 ウイーヘルト地震計記録にみる阿蘇火山の爆発活動(火山教育・阿蘇火山,日本火山学会2006年秋季大会)
- コメント : 地震からみた中部九州の火山活動の現状
- A70 火山性微動の変動と火山活動 : 1989 年阿蘇火山の活動について
- 霧島火山群の構造とマグマ供給系
- 反射法地震探査と重力測定による別府湾の地下構造
- A40 別府湾地殻構造調査 : 重力測定
- P91 阿蘇火山中央火口丘の浅部地震反射断面(ポスターセッション,日本火山学会2006年秋季大会)
- 阿蘇火山の地盤変動とマグマ溜まり : 長期間の変動と圧力源の位置
- 浅間山における人工地震探査--車坂峠周辺における高密度観測の概要
- 浅間山における人工地震探査 : 車坂峠周辺における高密度観測の概要
- B39 口永良部島火山の地震反射断面(火山の地震, 日本火山学会2005年秋季大会)
- A07 2002 年北海道駒ヶ岳火山人工地震探査データにみられる顕著な後続相
- 九重火山北西部の地熱地域におけるVp/Vsと地震活動
- 阿蘇火山における人工地震探査ー観測及び初動の読みとりー
- 人工地震で見た阿蘇中岳火口とその周辺の地下構造 (総特集 九州の火山の研究の到達点と課題)
- B18 阿蘇火山の水準測量 (III)
- IAVCEIプエルト・バヤルタ総会報告
- 人工地震探査による霧島火山群の地震波速度構造 : はぎとり法による解析
- P33 中部九州地域における上部地殻の 3 次元地震波速度構造の決定
- 九重火山地域における地震波減衰構造
- 火山構造探査グループの人工地震記録読みとり用標準ソフトについて
- 火山構造探査における波形ディジタル共通フォーマット
- 霧島火山群における人工地震探査 : 観測および初動の読みとり
- 中部九州地域の火山周辺の地震活動とそのテクトニクス
- 京都市桃山断層の反射法地震探査
- 阿蘇カルデラ西部地域の地震活動
- 阿蘇西部外輪山地域の地震活動
- 阿蘇外輪域に発生した群発地震活動
- 阿蘇火山の火山性地震の発震機構
- P18 雲仙火山周辺の地盤変動
- A19 雲仙火山普賢岳近傍の地盤変動
- P35 阿蘇火山における重力の測定
- A39 阿蘇火山 1992 年活動に伴う火山性微動について
- A38 阿蘇火山中岳 1992 年の火山活動について
- B38 九重火山の活動に伴う地盤変動について
- 九重火山1995-96年噴火活動に伴う火山灰中の発泡ガラス含有量の経時変化
- B03 阿蘇火山中岳の最近の火山活動について(火山活動・火山観測, 日本火山学会2005年秋季大会)
- 大学の「火山観測所」の役割(火山学50年間の発展と将来)
- 火山性微動の観測の数値化
- 九重火山の活動と噴火予知 : 第3回火山噴火予知シンポジウム
- A35 地中温度変化と火山活動 : 1989 年阿蘇火山活動
- B03 桜島火山北斜面〜東麓の表層地震波速度構造(火山の地震,口頭発表)
- 桜島火山北東部の表層地震反射構造
- 浅間山における人工地震探査--探査の概要と初動の走時について
- P31 有珠山2000年新山における人工地震探査(ポスターセッション)
- 秋田大学体験学習教室の理念と物理探査学習教材の開発
- 由利本荘市砥沢地すべり地における地震探査
- 由利本荘市砥沢地すべり地における電気・電磁気探査
- マグマ蓄積期の桜島火山における人工地震実験
- 屈折法地震探査による姶良カルデラと桜島火山の浅部速度構造(桜島火山)
- 桜島火山北東部の地震反射構造(桜島火山)
- A2-12 桜島火山における発破波形の後続相変化の空間分布(桜島火山2,口頭発表)
- 桜島火山における反復地震探査(2012年観測)