九州中・西部の地震活動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
九州中・西部の地殻内地震活動およびそれらの発震機構から推定される地殻応力場の特徴を調べた。その結果, 地震活動については, 別府-島原地溝帯や日奈久断層系など当該地域の顕著な地質構造に対応した帯状または線状の分布が明かになった。また, 天草灘では, 地溝の両側の縁に沿って2重の地震活動帯が明瞭に認められた。発震機構については横ずれ型が卓越している。張力軸はおおよそ南北であり, 地殻変動から推定される広域地殻応力場と矛盾しないが, 起震応力としては東西圧縮力が無視できない。さらに, 深発地震を用いて最上部マントルのS波偏光異方性を調べた結果, 先行S波の偏光は, 別府-島原地溝帯を境にその北側と南側でそれぞれ北西-南東方向と北東-南西方向に卓越する可能性が示された。
- 1993-06-25
著者
-
清水 洋
九州大学理学部
-
馬越 孝道
九州大学理学部
-
松尾 〓道
九州大学大学院理学研究院
-
馬越 孝道
九大 理
-
松尾 ★道
九州大学理学部附属島原地震火山観測所
-
清水 洋
九州大学理学研究院
-
松尾 ★道
九大 大学院理学研究院
関連論文
- 雲仙火山周辺域における相対応力場と1990-1995年噴火活動
- 富士山における人工地震探査 : 観測および走時の読み取り
- 阿蘇火山中央火口丘山体の3次元地震波速度構造
- 有珠火山における人工地雷探査 : 観測および初動の読み取り
- B15 ストレステンソルインバージョンから推定される1990〜1995年噴火時の雲仙火山周辺における応力場(火山の地震・テクトニクス,日本火山学会2007年秋季大会)
- P56 2004年水準測量から推定される雲仙火山の収縮
- 阿蘇中岳火山の二酸化硫黄および二酸化炭素ガス放出量の測定
- P93 阿蘇中岳火山の二酸化硫黄および二酸化炭素ガス放出量の測定(ポスターセッション,日本火山学会2006年秋季大会)
- 雲仙火山の地下圧力源の再検討 (総特集 雲仙普賢岳の噴火--新溶岩ドーム誕生と火砕流災害) -- (1章 マグマ供給系)
- A65 雲仙火山における溶岩噴出量推定と活動の推移
- A29 雲仙普賢岳の周囲に設置された坑井型傾斜計の記録
- 稠密海底地震観測による2003年十勝沖地震の余震分布
- A57 キラウエア火山における火山性地震と微動
- P21 雲仙火山で発生した傾斜変動を伴う火山性微動
- 1997年鹿児島県北西部地震の最大余震の震源過程
- 1997年鹿児島県北西部地震の余震観測及び波形モデリング
- A63 雲仙普賢岳のドーム付近で発生した地震の超近地観測
- E31-10(P-71) 雲仙火山 1990 年噴火の地球物理学的調査
- 衛星テレメータ時代の地震波形データ利用システム -どこでもできる新J-arrayデータのリアルタイム利用-
- 富士山における人工地震探査 : 観測および走時の読み取り
- A21 雲仙岳火山 1991 年噴火と傾斜変動観測
- P15 雲仙火山に発生した低周波イベント
- 61. 雲仙地溝に発生する地震の発震機構(日本火山学会1986年度秋季大会)
- 62. 1984年島原群発地震の余震活動(日本火山学会1986年度秋季大会)
- 62 1984 年島原群発地震の余震活動
- 61 雲仙地溝に発生する地震の発震機構
- 2J. 雲仙岳付近に発生した群発地震の活動様式(日本火山学会1986年度春季大会)
- J02 雲仙岳付近に発生した群発地震の活動様式
- 雲仙の火山活動について
- B09 浅層反射法による伊豆大島割れ目火口周辺の地下構造探査
- 臨時観測から求めた八代海の微小地震活動と発震機構
- P17 長時間ビデオによる雲仙火山ドーム形成までの遠望観測
- A13 雲仙岳火山活動にともなう地震活動
- 9B. 浅層反射法による伊豆大島割れ目火口周辺の地下構造探査(日本火山学会1988年春季大会)
- 特集 : 2005年福岡県西方沖の地震(M7.0)
- 臨時地震観測による鹿児島県北西部地震の余震分布
- A24 雲仙火山における 3 次元速度構造を用いた震源再決定
- 雲仙普賢岳溶岩ドーム成長にともなう地震活動 (1993年11月〜1994年1月) : 波形の相互相関による地震のグループ分け
- 人工地震の広帯域観測による火山地帯の構造探査-雲仙火山(1995)-
- 1997年鹿児島県北西部地震の震源分布
- 1997年3月と5月の鹿児島県北西部地震(M6.3, 6.2)について
- 雲仙国際ワークショップ報告
- 雲仙火山における人工地震探査ー観測および初動の読みとりー
- 人工地震探査による霧島火山群の地震波速度構造 : はぎとり法による解析
- P26 九重火山およびその周辺の地震活動の推移
- 1995年IAVCEIローマ会議
- 地震活動からみた雲仙普賢岳のマグマ供給システム (総特集 雲仙普賢岳の噴火--新溶岩ドーム誕生と火砕流災害) -- (2章 溶岩の噴出)
- 精度の良い震源分布から推定した1990-94年普賢岳噴火活動のマグマ上昇経路
- 地溝幅が活火山付近で狭くなる現象について: 雲仙-島原地溝の場合
- PV24 雲仙火山山頂部地震の時空間分布
- F37 雲仙火山火道浅部におけるマグマ上昇過程 : 地震活動からの情報
- F36 1990-94 年雲仙・普賢岳噴火活動にともなう周辺地域での地震活動の特性
- 特異な震源分布を示す甑海峡北部の地震活動
- 九州中・西部の地震活動
- P11 雲仙火山・普賢岳の火砕流 : 地震計と空振計の記録( 1991 年 5 月-6 月)
- A18 雲仙火山におけるマグマ溜まりと上昇路に関する地震学的考察
- A17 雲仙火山溶岩ドーム直下の地震活動
- 雲仙火山とその周辺地域の地震波速度構造
- P10 雲仙火山の地震・微動の発生機構 (1) : 表面現象との対比
- P18 雲仙火山周辺の地盤変動
- A17 島原半島における GPS 連続観測
- E11-06 1990 年雲仙火山噴火後の地震活動 : 国立大学共同観測
- E11-08 雲仙火山西麓における光波観測
- 59A. 九州の地殻内地震活動 : 島原地震火山観測所・霧島火山観測所験測データ併合処理(日本火山学会1989年秋季大会)
- A59 九州の地殻内地震活動 : 島原地震火山観測所・霧島火山観測所験測データ併合処理
- 雲仙地溝に発生した特異な初動押し引き分布をもつ地震 : 日本火山学会 1987年度 秋季夫会
- B24 雲仙地溝に発生した特異な初動押し引き分布をもつ地震
- 18. 有珠火山からのSO_2放出量(日本火山学会1978年秋季大会)
- P11 雲仙火山の噴火活動(∿ 1993 年 8 月)
- P15 雲仙岳溶岩ドームの表面温度測定
- A25 ELF-VLF MT および遠望観測から推定される雲仙火山のマグマ上昇過程
- 雲仙火山の地震活動(1986年12月〜1987年3月) : 日本火山学会 1987年度 秋季夫会
- B23 雲仙火山の地震活動 : 1986 年 12 月∿ 1987 年 3 月
- B17 雲仙地溝における垂直変動
- A34 1990-91 年雲仙岳噴火活動概況
- 36B. 雲仙火山付近の最近の地震活動(日本火山学会1988年秋季大会)
- 36B 雲仙火山付近の最近の地震活動
- E11-05 1990 年雲仙岳噴火に至る地震・微動活動
- B19 わが国の主要活火山における二酸化イオウ放出量の推移
- A37 雲仙火山の地震活動(1989-1990 年)
- 31. 浅間火山における最近の二酸化イオウ放出量(日本火山学会 1982 年度秋季大会講演要旨)
- E31-09(P-70) 雲仙火山の微動波形
- 火山観測用地震計測システム開発の必要性
- A2-12 桜島火山における発破波形の後続相変化の空間分布(桜島火山2,口頭発表)