児童の問題解決過程における情報活用の実践力尺度の開発
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概要
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本研究では, 情報教育の目標である情報活用の実践力を, 初等教育の問題解決過程の学習指導において測定するための尺度を作成し, その信頼性と妥当性を検討するための調査を行った.対象は小学校高学年の「総合的な学習の時間」とした.尺度の信頼性を検討したところ, 高い内的一貫性が示された.因子分析の結果, 尺度の内部構造は問題解決学習の学習指導段階と合致することが示された.また, 各教科において情報教育と関連する項目と本尺度との相関を求めたところ, 有意な正の相関が見られた.さらに, 本尺度の内容は, ユネスコが示した情報学カリキュラム(UNESCO 1994)の基礎レベルをカバーすることが示された.以上の結果から, 今回作成した尺度は, 児童の問題解決過程における情報活用の実践力を測定することに適しているといえる.
- 日本教育工学会の論文
- 2005-07-15
著者
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