相対論的分子軌道コードDIRAにおけるDHF計算のベクトル化
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概要
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DHF(Dirac-Hartree-Fock)は4成分スピノルを直截に扱う相対論的分子軌道法の基本近似である。代表的な計算コードの1つにDIRACがあり、アクチノイド等の重元素を含む分子系に適用されている。DHF計算では、膨大な数の2電子積分の生成と、それらの寄与をFock行列に加算する処理が繰り返され、求解のCPUコストを決めている。積分生成についてはベクトル化は容易だが、寄与の加算では行列の添字に衝突が起こるために単純なベクトル化は出来ない。今回は、作業配列を用いてこの問題を解決し、さらに前段階も修正することにより、トータルのベクトル化率をオリジナルDIRACの50%から90%にまで向上させた事例を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-05-25
著者
-
望月 祐志
日本原子力研究所
-
今村 俊幸
日本原子力研究所
-
松村 昌幸
Nec情報システム
-
今村 俊幸
電気通信大学情報理工学部:crest (jst)
-
平原 幸男
Nec情報システム
-
与倉 徹一
NEC情報システム
-
今村 俊幸
理化学研究所計算科学研究機構|crest(jst)
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