非経験的分子軌道法プログラム(AMOSS)の並列化
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概要
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非経験的分子軌道法は、分子系の電子状態、化学反応性を理論的に調べる為の有力な手段であるが、その基本近似であるハートリー-フォック(HF)法においてさえ、展開基底関数の4乗のオーダーの積分を扱う必要がある。従って、生体分子など軌道数が千以上に達するような大型の系をルーチン的に解くためには分散・並列化による高速処理が不可欠である。私たちは、こうしたことから自主開発のソフトAMOSSを軸にして分子軌道計算の並列化に取り組んでいる。この報告では、WSクラスター及びMPP(Cenju-3)上での並列化HF計算の結果について述べるが、共に16台構成時に約15倍の加速を得ている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-09
著者
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高田 俊和
NEC基礎・環境研究所
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高田 俊和
日本電気基礎研究所
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中田 宏
Nec情報システムズ
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平原 幸男
NEC情報システムズ
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望月 祐志
NEC基礎研究所
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土谷 正人
NEC情報システムズ
-
平原 幸男
Nec情報システム
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