高速球面調和関数変換法の誤差の解析と制御
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概要
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球面調和関数変換は通常、切断波数Mに対して計算量がO(M^3)となる直接法で計算されている。これに対し、我々は計算量がO(M^2logM)となる高速変換アルゴリズムを提案し、実装・評価をしてきた。今回は、我々のアルゴリズムの近似誤差の解析と制御について報告する。まず、行列とノルムを用いた誤差評価の方法を導入し、複数の近似の相互作用の解析方法を提案する。続いて誤差の制御の方法と、それに伴い必要となる、標本点選択アルゴリズムの変更、行ドロッピングの導入について説明する。最後に、提案手法によりが安定に誤差を制御できることについて、裏付け的な考察を行う。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-12-08
著者
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