高速球面調和関数変換法の精度と速度
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概要
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球面調和関数変換は通常、切断波数Mに対して計算量がO(M^3)となる直接法で計算されている。これに対し、我々は計算量がO(M^2logM)となる高速変換アルゴリズムを提案してきた。今回、我々のアルゴリズムをはじめて実装・評価したので報告する。まず、未解決の課題であったsplit Legendre functionを用いた場合の内挿計算を安定にするための標本点アルゴリズムを提案する。また、このアルゴリズムを用いた我々の実装について報告し、その精度と速度について報告する。我々の実装では、計算は十分に安定で、速度もM=511で従来の方法よりも高速になったことが確認された。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2000-10-06
著者
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