分散メモリ型並列計算機によるHouseholder法の性能評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では, 密行列の固有値計算のため, 一般行列をHessenberg形, 対称行列を三重対角行列に変換する, Householder法を用いた行列の変換手法を, 分散メモリ型並列計算機に実装する手法について述べる. 処理する行列に対して六種類のデータ分割による計算法の検討を行ない, それに基ずくプログラムを富士通AP1000+に実装した. その結果, 問題サイズが1024の場合, 使用するPE(Processing Element)数が少ない領域(50台未満)ではサイクリック分割が有効であったが, PE数が多い領域(約100台以上)ではサイクリックサイクリック分割が有効となることが分かった. また台数が多くなるにつれベクトルのリダクション演算に要する時間が実行時間の大部分を占めるようになるが, サイクリックサイクリック分割での計算法では, 他の分割に比べてこの時間を削減できることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-08-28
著者
関連論文
- ブロック幅を動的決定する疎行列連立一次方程式の直接解法
- 無限級数に基づく多数桁計算の演算量削減を実現する分割有理数化法 (数値計算における前処理の研究)
- 分散メモリ型並列計算機による円周率の515億桁計算
- 分散メモリ型並列計算機による2, 3, 5基底一次元FFTの実現と評価
- 多数桁の円周率を計算するための公式の改良 : ガウスールジャンドルの公式とボールウェインの4次の収束の公式
- 分散メモリ型並列計算機による円周率の高精度計算
- 並列計算機における二次記憶を用いた一次元FFTの実現と評価
- 分散メモリ型並列計算機による多倍長平方根の高速計算法
- 分散メモリ型並列計算機による2, 3, 5基底のFFTの実現と評価
- 分散メモリ型並列計算機による高速多倍長計算
- 多倍長平方根の高速計算法
- 拡張ヒュッケル法による分子構造最適化並列処理-分子構造の簡易高速生成の試み-
- ブロック幅を動的決定する疎行列連立一次方程式の直接解法
- 超並列処理に向く効果的な並列固有値計算法(並列処理)
- CGSS : ソートを用いた新しいGram-Schmidt直交化法
- 分散メモリ型並列計算機に向くHessenberg形への変換アルゴリズムとその有効性
- 分散メモリ型並列計算機によるブロック化Householder法の性能評価
- 並列固有値ソルバーの実現とその性能
- 分散メモリ型並列計算機による固有値計算のためのブロック化Householder法の性能評価
- 分散メモリ型並列計算機によるHouseholder法の性能評価
- 並列疎行列ベクトル積における最適なアルゴリズム選択の効果
- 並列疎行列ベクトル積における最適なアルゴリズム選択の効果
- メモリ使用量の少ない一般化共役残差法の提案
- メモリ使用量の少ない一般化共役残差法の提案
- 2000-HPC-82-7 異機種並列計算機における連立一次方程式ライブラリの性能評価
- 2000-HPC-82-5 ILIB_RLU : 疎行列を密行列として扱う自動チューニング機能付きLU分解ルーチンの性能評価
- テント写像に基づいた擬似乱数生成法
- ロジスティック写像による擬似乱数発生法
- 並列固有ベクトル計算における強制対角ブロック化の効果
- 自動チューニング機能付き並列数値計算ライブラリ構築の試み : 対称疎行列用の連立一次方程式ソルバを列にして
- AND/OR木探索における証明数・反証数を用いた新しい探索法の提案とその評価
- 一般化した二重指数分割に基づく数値表現法
- 「HIDM」による固有値問題, 境界値問題の数値解析法-トーナメント式多分割シューティング法
- 微分方程式の新しい数値計算技法「HIDM」--常微分方程式への適用
- 2階線形常微分方程式のモノドロミ保存変形に現われた数式処理について