応答型並行プログラムの部分評価の応用
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概要
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本稿では,並行プロセスの部分評価手法[Mu92]の応用として,時相論理式によって与えられた仕様から,それを満足するプロセスのCSPによる実現への変換を支援する方法について述べる.本稿で述べる方法は,まず与えられた仕様を充たすプロセスを主プロセスP_1と従属プロセスP_2の合成によって得られるものと考え,仕様をそれぞれの部分プロセスの仕様に分割する.ここでP_1のみを実現し,これをP_2の仕様を用いて部分評価する.こうして得られたプロセスを簡単化することによって,全体の仕様を満足するプロセスを実現する.本稿では,この目的のために[Mu92]の部分評価手法を拡張した体系について述べ,その妥当性を示す.例として,足し算のプロセスをバッファの仕様で部分評価することにより,フィボナッチ数列を生成するプロセスに変換できることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-28
著者
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