Javaアプリケーションの要求仕様とセキュリティポリシィのトレードオフ分析
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概要
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モバイルコードを利用したJavaアプリケーションは,実行する環境下でのセキュリティポリシィによって,その機能を制約される。本稿では,Javaモバイルコードのためのセキュリティポリシィと,アプリケーションの要求仕様とのトレードオフを分析する手法を提案する。我々はすでに,あるセキュリティポリシィ下において,Javaモバイルコードのどのような機能が実行可能か否かを確かめるツールを開発している。このツールを用いて,あるポリシィ下において,どの機能が実行可能で,どの機能が不可能かを明確にすることができる。我々はゴール指向要求分析手法を用いて,アプリケーションの要求仕様を充足するためには,どのような機能が必要かを導く。ポリシィから得られた実行可能な機能と,要求仕様から得られた実行したい機能を比較することで,ポリシィと要求の衝突を分析したり,要求の暖昧さを明確にしたりすることが可能となる。我々の手法では,衝突や暖昧さを解消するために,ポリシィを変更指針を示す。しかし,ポリシィが変更不可能である場合には,要求の一部を取り下げを勧告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-05-30
著者
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