アーモンド粉末組織を固定した炭素繊維布を用いるアミグダリンセンサー
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概要
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アーモンド種子粉末を高価な精製酵素(β-D-グルコシダーゼ)の代わりに安価なアミグダリン分解試薬として用いると簡便なアミグダリンの定量が行えることを明らかにした.50mgのアーモンド種子粉末を用いると1×10^<-5>〜1×10^<-3>Mの間でシアン化物イオン電極の応答電位は良好な直線性を示し,相対標準偏差は3〜4%であった.更にアーモンド種子粉末懸濁液中に浸した炭素繊維布をシアン化物イオン選択性電極表面に装着すると2週間安定なアミグダリンセンサーが作製できた.検量線の傾きは炭素繊維布を懸濁液に浸した時間によって大きく変わり,40日間浸した炭素繊維布を用いたセンサーの検量線は57mV/decadeの傾きを持ち,直線範囲は3×10^<-5>〜1×10^<-3>Mであった.又アミグダリン応答の最適pHは6.2であり,検出限界は1×10^<-5>Mであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-08-05
著者
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内山 俊一
埼玉工業大学工学部応用化学科
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内山 俊一
埼玉工業大学工学部応用化学科:埼玉工業大学大学院工学研究科物質科学工学専攻
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内山 俊一
埼玉工業大学工学部
-
鈴木 周一
埼玉工業大学工学部環境工学科
-
東福 義信
埼玉工業大学工学部環境工学科
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鈴木 周一
埼玉工業大学副学長
-
鈴木 周一
埼玉工大
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内山 俊一
埼玉工業大学大学院工学研究科物質科学工学専攻
-
内山 俊一
埼玉工業大学
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