亜硝酸塩からの鉄-NTAニトロシル錯体の生成
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概要
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鉄(II)-NTA錯体と亜硝酸の反応で生成する鉄(III)-NTA錯体を-0.5V vs. SCEで定電位クーロメトリーにより定量し,この反応機構を検討するとともに亜硝酸の定量を行った.亜硝酸の定電位間接クーロメトリーの還元電子数はn=1でありその定量時間は(15〜30)分,電流効率の変動係数は2%未満であった.又,この反応で生成する錯体は一酸化窒素が鉄(II)-NTA錯体水溶液に吸収されて生ずる鉄(II)-NTAニトロシル錯体と同一であることを吸収スペクトルにより確認した.更にこの錯体を定量すれば鉄(II)-NTA錯体水溶液を吸収液とする窒素酸化物の定量が可能であり,又一酸化窒素と二酸化窒素の分離定量の可能性が期待されることを明らかにした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-04-05
著者
-
野崎 健
電子技術総合研究所
-
内山 俊一
埼玉工業大学工学部応用化学科:埼玉工業大学大学院工学研究科物質科学工学専攻
-
内山 俊一
埼玉工業大学工学部
-
武藤 義一
東京大学生産技術研究所第4部(元)
-
内山 俊一
東京大学生産技術研究所
-
野崎 健
電子技術総合研究所エネルギー基礎部
-
武藤 義一
東京大学生産技術研究所
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