キュウリの微少組織を吸着固定した多孔性炭素材料を用いる簡易型ビタミンCセンサーの開発(<特集>「若手研究者の初論文」)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The utilization of biological tissues containing large amount of enzymes is effective for fabricating inexpensive enzyme sensors, but the lifetime of enzymes in a biological tissue is rather short due to its putrefaction compared with the enzyme sensors using an immobilized purified enzyme membrane. In this work, cucumber juice containing ascorbte oxidase (ASOD) was used to immobilize ASOD to a porous carbon material by adsorption; this modified carbon material was combined with an oxygen electrode to fabricate a L-ascorbic acid (AsA) sensor. We found that an excellent linear relationship between AsA concentration and current response was obtained, and the stability of the sensor response was longer than at least one month. The reason why the lifetime of the enzyme sensor increases is that the microdebris of tissue is confined into the micropores of the carbon fibers, and the leaking or unfolding of enzyme does not take place. The porous carbon material adsorbed by purified ASOD also showed a similar long lifetime and a chemically amplified response (detection limit was 2.0×10^<-8>M) was observed by 0.05M dithiothreithol (DTT). However, in the case of a microtissue adsorbed carbon material, amplification of the sensor response using DTT was not observed, because the access of DTT to enzyme in tissue is difficult, differing from purified enzyme.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2005-09-05
著者
-
内山 俊一
埼玉工業大学工学部応用化学科
-
國分 健太郎
埼玉工業大学工学部応用化学科
-
冨田 亮一
埼玉工業大学大学院工学研究科物質科学工学専攻
-
中里 聖子
埼玉工業大学工学部応用化学科
-
内山 俊一
埼玉工業大学工学部
-
内山 俊一
埼玉工大 大学院
-
内山 俊一
埼玉工業大学大学院工学研究科物質科学工学専攻
関連論文
- チオニン吸着カーボンフェルトを用いるフロースルー型電気化学検出器による還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのフローインジェクション分析(流れを利用する新しい分析技術)
- キュウリの微少組織を吸着固定した多孔性炭素材料を用いる簡易型ビタミンCセンサーの開発(「若手研究者の初論文」)
- 白金線を基体とする固体線状電極のpH応答特性に及ぼす芳香族プラズマ重合膜の被覆効果
- プラズマ重合膜を被覆した白金線のpH応答特性
- バイオセンサー(II) : バイオセンサーの応用
- バイオセンサー(I) : バイオセンサーの原理と特徴
- 酵素反応とクーロメトリーを組み合わせた食品中のグルコース, フルクトース及びシュクロースの簡易迅速定量法の開発
- 酵素反応とクーロメトリーを組み合わせた食品中のエタノールの簡易迅速定量法の開発
- 濾紙に吸収させた試料溶液を電解液とする迅速クーロメトリー
- 遺伝子/金属錯体の触媒活性を利用する電気化学バイオセンサ
- 遺伝子/金属錯体の触媒活性を利用する電気化学バイオセンサ
- ポータブル電量分析計の製作と沈殿生成反応を利用した残留塩素, リン酸, 硫酸及び有機酸の間接クーロメトリーへの応用
- キュウリジュースをキャリャーとする総ビタミンCのフローインジェクション分析(センサー)
- 血清中グルコースのバイオクーロメトリー(バイオアナリティカルケミストリー)
- L-アスコルビン酸オキシダーゼを用いた迅速電量分析法によるL-アスコルビン酸の定量
- アーモンド粉末組織を固定した炭素繊維布を用いるアミグダリンセンサー
- 固定化酵素リアクターを利用したイオンクロマトグラフィーによるアデノシンリン酸類の定量
- バイオセンサの新しい展開(学術研究の動向)
- 固定化酵素チューブリアクターを用いたフローインジェクション法による高濃度グルコースの定量
- 酵素センサーを用いる生体分析
- 水晶振動子マイクロバランス法を用いる溶液中タンパク質定量における高感度化手法の検討(高度技術を支える分析化学)
- DNA固定化カーボンフェルトをリアクターとするDNA結合性薬物のフロー型バイオセンシング
- キュウリの微少組織を吸着固定した多孔性炭素材料を用いる簡易型ビタミンCセンサの開発
- PFC電極に被覆したマレイミド基ペンダントポリスチレン膜を酵素固定層とするアンペロメトリックバイオセンサ
- マレイミド基ペンダントポリスチレンを酵素固定化担体とするポテンショメトリックバイオセンサ
- 迅速クーロメトリー用カーボンフェルト電極のキャラクタリゼーション(表面・界面・薄膜と分析化学)
- アミノ基修飾カーボン電極を用いる次亜塩素酸センサー(機能性界面と分析化学)
- 酵素固定化カーボンフェルトによるフロー型クーロメトリックバイオセンサ
- 「バイオセンサ」-特集号の企画にあたって-
- 還元剤が誘発するオキシダーゼ増幅反応による高感度バイオセンサー
- 遺伝子/金属錯体の触媒活性を利用する電気化学バイオセンサ
- 酸化酵素と還元剤を組み合わせた化学増幅型バイオセンサ-
- 鉄(II)-EDTA水溶液における二酸化窒素吸収反応のポーラログラフィーによる検討
- 鉄-NTAニトロシル錯体のクーロメトリー
- 亜硝酸塩からの鉄-NTAニトロシル錯体の生成
- キノン結合反応を用いるカーボン電極表面結合アミンの電気化学的キャラクタリゼーション
- 電量分析
- 酵素ミセル膜を用いるバイオセンサ (特集 化学センサの新展開)
- 電解アミノ化電極を用いる無機化合物の電極触媒作用に関する研究
- カーボンフェルト電極を用いる電気化学分析法の創案と実用展開