アンチピリンによる鉄(III)-ケルセチン-6'-スルホン酸錯体の溶媒抽出
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概要
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鉄(III)-ケルセチン-6'-スルホン酸錯体のアンチピリンによる溶媒抽出を吸光光度法により検討した.鉄(III)-ケルセチン-6'-スルホン酸錯体は,アンチピリンにより1,2-ジクロロエタンに抽出され430nmに吸収極大を示す.鉄(III)-ケルセチン-6'-スルホン酸-アンチピリン錯体は,水溶液中では不安定で退色するが,1,2-ジクロロエタンに抽出されたものは長時間安定である.抽出の最適のpH範囲は3.0〜4.0である.抽出された錯体の鉄(III)に対するケルセチン-6'-スルホン酸及びアンチピリンの結合比は1:2:3である.有機相中の鉄(III)濃度が(0.10〜0.70)μg/mlの範囲でベールの法則が成立する.430nmにおけるモル吸光係数は38000cm^<-1>mol^<-1>である.
- 1980-04-05
著者
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