吸光光度法によるヘテロポリブルーを用いるピロリン酸とオルトリン酸の同時定量
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概要
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ピロリン酸からのヘテロポリブルーの生成及びオルトリン酸とピロリン酸の同時定量法について吸光光度法により研究した.ピロリン酸からのヘテロポリブルーの吸収スペクトルはオルトリン酸からのそれとはかなり異なり,1.74×10^<-3>M(1M=1mol dm^<-3>)モリブデン(V),3.84×10^<-3>Mモリブデン(VI),過塩素酸濃度(0.36〜0.40)Mの範囲で,80 ℃,30分間加熱することにより最大かつ一定の発色が得られ,ピロリン酸濃度が(2.00×10^<-6>〜2.80×10^<-5>)Mの範囲でベールの法則に従う.825nmにおけるモル吸光係数は2.82×10^4dm^3mol^<-1>cm^<-1>である.700nmと750nmにおけるオルトリン酸とピロリン酸から生成するヘテロポリブルーの吸光度及びモル吸光係数を用いて,(4.00×10^<-6>〜2.40×10^<-5>)Mのオルトリン酸及び(4.00×10^<-6>〜2.40×10^<-5>)Mのピロリン酸が相対誤差6%以内で同時定量できる.ピロリン酸から生成するヘテロポリブルーは0.28M過塩素酸酸性でO ℃,60分間放置することにより定量的に沈殿する.この現象を利用したピロリン酸共存下でのオルトリン酸の定量法についても検討した.
- 1981-11-05
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