ゼフィラミンによるモリブデン青のクロロホルムへの抽出挙動
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概要
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リン存在下で,5価のモリブデン(Mo_2O_4^<2+>)と6価のモリブデンとから生成するモリブデン青のゼフィラミン(テトラデシルジメチルベンジルアンモニウム)によるクロロホルムへの抽出挙動を吸光光度法により検討した.過塩素酸濃度が(0.31〜0.71)M,ゼフィラミン濃度が(6.00×10^<-2>〜1.32×10^<-1>)Mの範囲で,モリブデン青はゼフィラミンとのイオン対として定量的にクロロホルム相に抽出される.抽出種は安定で,長時間放置しても退色が認められない.抽出平衡の解析より,過塩素酸濃度が0.31Mでは,1分子のモリブデン青に約3分子のゼフィラミンが結合していることが明らかになった.抽出されたモリブデン青の吸収スペクトル(極大波長830nm)は,水溶液中のモリブデン青(840nm)及びメチルイソブチルケトンで抽出されたモリブデン青の吸収スペクトル(800nm)とは異なる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-09-05
著者
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