ニッケル(II),銅(II)及びコバルト(II)のN-ヒドロキシエチルエチレンジアミン-N, N', N'三酢酸とチオシアン酸との混合配位子錯体の組成及び安定度定数
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概要
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N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン-N, N', N'-三酢酸イオン(EDTAOH)及びチオシアン酸イオンがニッケル(II),銅(II)あるいはコバルト(II)に配位した混合配位子錯体の組成及び安定度定数について吸光光度法により研究した.いずれも得られる混合配位子錯体の組成は1:1:1,M(edtaOH)-(NCS)^<2->と推定され,Ni(edtaOH)(NCS)^<2->,Cu(edtaOH)(NCS)^<2->及びCo(edtaOH)(NGS)^<2->混合配位子錯体の25℃,イオン強度1.0(過塩素酸ナトリウム)における安定度定数としてそれぞれ5.6,2.1及び1.6が得られた.チオシアン酸イオンは窒素原子で金属イオンに配位していると推定される.Ni(edtaOH)(H_20)^-及びCo(edtaOH)(H_20)^-の配位した水分子がチオシアン酸イオンで置換されると吸光度が増大し,チオシアン酸イオンは濃色効果を示す.ところが,Cu(edtaOH)(H_20)^-ではチオシアン酸イオンは淡色効果を示すことが明らかになった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-12-10
著者
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