環境試料中の微量重金属の定量 : 植物試料中の鉛の定量を中心に
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概要
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キレート樹脂によって重金属イオンを分離濃縮し,原子吸光法によって測定する定量法,及びテフロン製分解容器を用いて植物試料を酸によって分解し溶液化する方法を検討した.最終的に採用した方法は以下のとおりである.植物試料約500mgを分解容器に採り,硝酸3ml,過塩素酸1,5mlを加え160℃で2時間加熱,希釈〓過,マロン酸アンモニウムを加えpH5とし,キレート樹脂力ラムを通して重金属を吸着させ,2N硝酸で溶離し,原子吸光測定を行う.この操作により植物中に存在する程度のカルシウム,マンガン,硫酸塩,リン酸塩,ケイ酸塩から極めて微量の鉛,銅,亜鉛を定量的に回収できる.種々の植物試料,河川水などを分析し,他の研究者の値と比較した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-08-05
著者
-
長島 弘三
筑波大学化学系
-
矢野 良子
筑波大学化学系
-
長島 弘三
筑波大化学系
-
矢野 良子
筑波大学化学系:(現)和洋女子大学文家政学部
-
小高 伸介
千葉県立長狭高等学校
-
武井 秀一
茨城県立境高等学校
-
武井 秀一
茨城県立水戸第一高等学校
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