フローインジェクション分析/固定化酵素化学発光法による硫酸抱合胆汁酸の迅速定量法
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概要
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硫酸抱合胆汁酸(SBA)を固定化酵素反応器に導入し, 次の酵素反応を行った.まず, SBAを胆汁酸硫酸スルファターゼにより脱硫酸化し, 3β-ヒドロキシ胆汁酸を生成させる.この3β-ヒドロキシステロイドを3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼの触媒作用下でNAD^+と反応させ, NAD^+をNADHに変化させる.次に, 電子伝達体としての1-MPMSから生成する1-MPMSH_2,により過酸化水素を生成させる.最後, この過酸化水素とPODの触媒作用下でルミノールを発光させる.この発光量によって硫酸抱合型胆汁酸を定量した.以上の原理に基づいて, 本研究ではFIAを利用して, 迅速, 簡便, 高感度な硫酸抱合型胆汁酸の定量法を確立できた.本法は分析速度が30検体/hであり, 相対標準偏差が<2.2%であり, 0.1〜12μMの範囲で良い定量性が認められた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1997-05-05
著者
-
李 永生
東北電力学院(大学)応用化学部
-
馬場 茂明
兵庫県立成人病センター
-
池袋 一典
東京大学先端科学技術研究センター
-
軽部 征夫
東京大学先端科学技術研究センター
-
池袋 一典
東京大学
-
高 秀峰
東京大学大学院医学系研究科
-
池 泓錫
東京大学先端科学技術研究センター
-
李 永生
中国東北電力学院応用化学部分析化学研究室
-
高 秀峰
北華大学医学院医学検験部
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