火力発電所における水質管理とオンラインモニタリングへのフローインジェクション分析法の応用
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概要
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FIAは分析速度が大きい(120〜240検体/h), 精度が良い(RSD<1.0%), 試薬と試料の消費量が少ない(μl/回)等の優れた特徴がある.発電所における迅速分析とオンラインモニタリングに応用することにより, 従来から課題とされていた化学的モニタリングと制御の間に生じる遅れの問題が解決される.著者らは自作したFIA装置(FIA-T1-721型分析計)を用いて発電所における種々の迅速分析法を開発した.本稿では, それらをまとめて紹介する.すなわち, FIA法の分析速度, 再現性, 測定濃度範囲, 分析手順, 分析の最適条件(試薬濃度, 注入容量, 温度, 送液速度, 反応コイル長等)及び発電所における迅速分析とオンラインモニタリングへの応用について述べる.なお本方法自身の利点と欠点並びに現在及び将来にわたる本方法の応用性あるいは展望についても詳しく言及する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-10-05
著者
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