大気中の二酸化硫黄と硫化水素のフロー化学発光分析法による逐次定量
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概要
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濃縮操作法を分析過程に組み込んだ大気中の二酸化硫黄と硫化水素の逐次定量のためのフロー化学発光(CL)分析システムを設計した.SO_2測定には過マンガン酸カリウムの酸化による励起二酸化硫黄のCLを利用した.励起SO_2の増感及びH_2Sに関するCLの増感には共に増感剤リボフラビンリン酸塩による色素増感を用いている.本分析システムの検出下限は, 二酸化硫黄で1.78×10^<-7>M, 硫化水素で8.92×10^<-7>Mであった.2.23×10^<-6>Mの二酸化硫黄溶液及び硫化水素溶液による3回の繰り返し測定の相対標準偏差はそれぞれ4.0%及び3.6%であった.他の成分ではチオ硫酸イオンだけが本CL反応系で硫化水素と同程度のCL応答を示すにすぎなかった.大気試料による本法と従来法のクロスチェックでの測定値は互いによく一致した.本分析システムは分析操作及び装置化が簡便な特長を有する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-04-05
著者
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