直接原子化-原子吸光法による合成水晶及び天然石英中のマンガンと銅の定量
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概要
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合成水晶及び天然石英中のマンガンと銅をグラファイト炉中で直接加熱原子化して原子吸光分析する方法を検討した.メジアン径が5μm以下になるまで粉砕した試料にグラファイト粉末を質量比で1 : 1混合する.グラファイトカップ中に混合物を2.0mgはかりとり, マトリックスモディファイヤーのニッケル溶液(0.2ppm)を10μl滴下する.所定の加熱プログラムに従って原子化し, 吸光度-時間プロファイルを積分して吸光度を求めた.あらかじめ標準溶液で作成しておいた検量線を用いて定量する.検量範囲はマンガンは67pg以下, 銅は170pg以下である.この方法で, 幾つかの実試料の分析をしたところ, 試料を溶液化して原子吸光分析した結果と良い一致を示した.マンガンの定量値の再現性は相対標準偏差で0.5-5.1%(n=5), 銅は0.8〜4.9%(n=5)であり, から試験値の標準偏差の3倍に相当する定量下限は, マンガンは2.6pg, 銅は3.6pgであった.
- 1992-02-05
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