金コロイド水溶液を用いた近赤外光励起表面増強ラマン散乱強度の定量性
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概要
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本研究では, KClによりpre-aggregationした金コロイド水溶液を表面増強ラマン散乱(SERS)活性基板として用いて吸着分子(クリスタルバイオレット, CV)の濃度を変化させることによりFT-SERSを用いた低濃度領域での定量に試みた. 測定は吸収スペクトル(表面プラズモン共鳴観測), SEM(凝集コロイド系の観察), FT-ラマンスペクトル(FT-SERS観測及びSERS強度解析)の三つの測定を行った. 凝集した金コロイド水溶液に3.0×10^<-6> M〜1×10^<-7> MのCVを添加した試料のFT-ラマンスペクトルを測定したところ, CVのFT-SERSが観測された. これらのSERSスペクトルの強度をCVの濃度に対してプロットしたところ, 濃度の変化に伴わず強度が一定である部分と, 濃度の変化に対応し強度が変化する部分に分かれる傾向を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-12-05
著者
-
樋口 精一郎
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻
-
樋口 精一郎
長崎大学教育学部
-
樋口 精一郎
長崎大学大学院教育学研究科
-
樋口 精一郎^
東京大学工学部工業化学科
-
合志 陽一
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻
-
大西 哲雄
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻
-
合志 陽一
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻:(現)環境庁国立環境研究所
-
合志 陽一
東京大学大学院工学系研究科
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