ジルコニウム共沈 : 蛍光X線分析法による銅中の微量金属の定量
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概要
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銅中の微量不純物(Fe、Sn、Pb、As、Sb、Bi)をジルコニウムで共沈分離後XRF分析を行うことにより、同時に簡便迅速に定量する方法を検討した。共沈剤として添加したジルコニウムのX線強度を内標準として、鉄以外の元素については0〜200μgまで直線性の良い検量線が得られるようになった。試料中に含まれるP、Si、AlはAsやSbに対して著しく妨害した。塩化カルシウムの添加はPやAlの影響を除去するのに効果があったが、Siの影響に対しては効果がなく、溶液中のP、Siの量が100μg以上になるとAsの回収率が低下した。検量線の再現性は各点で相対標準偏差が約5%以下であり、本法により、数ppmから数百ppmの不純物を精度良く定量できることが分かった。
- 1989-04-05
著者
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倉田 奈津子
福岡県工業技術センター機械電子研究所:(現)福罔県工業技術センター企画管理部
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古野 義一
福岡県工業技術センター機械電子研究所
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古野 義一
福岡県北九州工業試験場
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倉田 奈津子
福岡県北九州工業試験場
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原田 芳文
福岡県北九州工業試験場
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