水酸化鉄(III)共沈分離-原子吸光法による鉛地金中の微量ビスマス,アンチモン及びスズの定量
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概要
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水酸化鉄(III)を担休に用い,鉛地金中に含まれる微量のビスマス,アンチモソ及びスズを共沈捕集し,原子吸光法(アセチレンー空気炎)によって迅速に定量する方法を検討した.試料10gを過塩素酸・硝酸・水(2:1:2, v/v/v)の混酸50 ml を用いて加熱分解する. 15 mgの鉄(III)を添加し,アンモニア水でpH 4.0〜4.5に調節して目的元素を水酸化鉄(III)の沈殿に共沈捕集する.沈殿をF別した後,希塩酸に溶解して各元素を原子吸光法によって定量する.この方法によって,鉛地金中に含まれるppmオーダーのビス7スとアンチモン及び数十ppmオーダーのスズを,変動係数5%以下の精度で定量できた.定量下限は,ビスマスとアンチモンは0.5 ppm であり,スズは5 ppm である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-02-05
著者
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倉田 奈津子
福岡県工業技術センター機械電子研究所:(現)福罔県工業技術センター企画管理部
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後藤 能紀
福岡県北九州工業試験場技術振興課
-
倉田 奈津子
福岡県北九州工業試験場
-
原田 芳文^[○!R]
福岡県北九州工業試験場技術振興課
-
原田 芳文^
福岡県北九州工業試験場技術振興課
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