誘導結合プラズマ発光分析法による高純度ムライト及びアルミナ中の不純物の定量
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概要
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ICP-AESによる高純度ムライト粉末及びアルミナ粉末中の不純物(Ca, Cr, Cu, Fe, K, Li, Mg, Mn, Na, Ni, Sr, Ti, V, Y, Zn, Zr)の迅速定量法を検討した.試料を白金るつぼにとり, フッ化水素酸と硫酸によって加熱し蒸発乾固する.フッ化水素酸とリン酸を加え, 熱濃リン酸によって試料を透明なシロップ状流体にした後, 水に溶解し試料溶液とした(KはAASで定量).Alとリン酸の共存はCu, Fe, Ni, Znなどのバックグラウンドをかなり増加させ, 又, Cu, Na, Liを除く12元素の発光強度をそれぞれ11〜19%減少させた.一方, NaとLiの発光強度はAlの共存によって約3倍に増加した.そのため, 試料溶液とマトリックス濃度を正確に一致させた標準溶液を用いて各元素の検量線を作成する必要があった.本法を実試料に応用した結果, 平均粒子径がサブミクロンオーダーのムライト粉末及びアルミナ粉末の迅速分析法として十分実用性があることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-02-05
著者
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