二酸化マンガン共沈分離/メタル炉原子吸光法による銅中のスズ, アンチモン及びビスマスの定量
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概要
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銅中に含まれる微量のSn, Sb及びBiを二酸化マンガンを用いて共沈分離し, 沈殿を硝酸-過酸化水素水に溶解した後, メタル炉AASで定量した.共沈分離操作で添加するMn(II)量は5〜15mgの範囲で3元素ともほぼ一定の吸光度が得られた.共沈に付随して試料溶液中に共存する少量のCuは, Snの吸光度には正の干渉を, Biの吸光度には負の干渉を示し, 又, MnとCuが共存するとSbは2倍近く増感する.そのため, 検量線は, 標準溶液にMnとCuを添加し, 試料溶液のマトリックスと同一にした溶液を用いて作製した.試料中の共存元素は共沈分離操作によって大部分は除去され, 残留していてもMnとCuによるマトリックス修飾効果によりその影響を除くことができた.本法をNBSなどの標準試料に適用し, 良好な結果を得た.
- 1990-05-05
著者
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