誘導結合プラズマ発光分析法によるサイアロン中の不純物の定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ICP-AESによるサイアロン粉末中の不純物(Ca, Cr, Cu, Fe, K, Mg, Mn, Na, Ni, Ti, Y, Zn, Zr)の定量法を検討した, 試料はフッ化水素酸と硝酸の混酸で加圧分解した後, 生成したAlなどのフッ化物の沈殿を熱濃リン酸を用いて透明なシロップ状の流体に分解し, 水に溶解して試料溶液とした.試料溶液中にはAl及びP(リン酸), 又試料によってはYなどがマトリックス成分として含まれ, 各不純物元素のバックグラウンドや発光強度に影響するため, あらかじめAl, Yなとの主成分元素を定量した後, それらの濃度を試料溶液中の濃度と正確に一致させた標準溶液を用いて検量線を作成する必要があった.本法を実試料に応用するとともに, アルヵリ融解法によって調製した試料溶液から得られた分析値とも比較した結果, サイアロン粉末中の不純物の高感度同時定量法として十分実用性があることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1994-08-05
著者
関連論文
- ゾル-ゲル合成によるナノ結晶粒子を用いたチタン酸バリウム薄膜の作製と誘電特性
- 2H06 高濃度ゾルゲル法によるチタン酸バリウム薄膜の作製
- 2H05 基板上エージングプロセスによる結晶性 BaTiO_3 薄膜の室温合成
- ジルコニウム共沈 : 蛍光X線分析法による銅中の微量金属の定量
- 二酸化マンガン共沈分離/メタル炉原子吸光法による銅中のスズ, アンチモン及びビスマスの定量
- 還元-再酸化処理を施した(Ba,Sr)TiO_3系セラミックスの室温導電率及びキュリー温度のドナー添加濃度依存性
- La添加(Ba, Sr)TiO_3セラミックスの低抵抗化に及ぼすSrの影響
- La添加半導体BaTiO_3のキュリー温度とPTCR効果に及ぼすMnの影響
- 二酸化マンガン共沈分離/メタル炉原子吸光法による鉄, 銅及びニッケル中のヒ素の定量
- 誘導結合プラズマ発光分析法によるサイアロン中の不純物の定量
- 誘導結合プラズマ発光分析法による高純度ムライト及びアルミナ中の不純物の定量
- 水酸化ランタン共沈分離/誘導結合プラズマ発光分析法による高純度窒化ケイ素中の不純物の定量
- 水酸化ランタン共沈分離/誘導結合プラズマ発光分析法による炭化ケイ素中の不純物の定量
- 水酸化ジルコニウム共沈分離-誘導結合プラズマ発光分析法による高純度酸化アルミニウム中の不純物の定量(無機材料分析のためのスペクトロメトリー)
- 水酸化ランタン共沈分離-誘導結合プラズマ発光分析法によるアルミニウム中の微量チタン,バナジウム及びジルコニウムの定量
- 水酸化鉄(III)共沈分離-原子吸光法による鉛地金中の微量ビスマス,アンチモン及びスズの定量