水酸化ニッケル共沈分離-フレーム原子吸光法による高純度アルミニウム中の微量不純物の定量
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概要
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水酸化ニッケル(II)を担体に用い,高純度アルミニウム中の微量不純物(鉄,銅,亜鉛,マグネシウム,マンガン,クロム)を共沈捕集し,原子吸光法によって定量する方法を試みた.試料1g,4mgのニッケルイオンを添加することによって迅速に酸分解することができ,次に生成する水酸化アルミニウムの沈殿が再溶解するまで水酸化ナトリウムを加え,不純物を水酸化ニッケル(II)に共沈捕集する.沈殿を〓別した後,希塩酸に溶解して各元素を原子吸光法によって定量した.これによると,アルミニウム中に(1〜50)ppm程度含まれる上記の元素を,変動係数10%以下の精度で迅速に定量することができ,良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-03-05
著者
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