階層化管理方式によるネットワーク装置の障害管理

概要

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一般に用いられるネットワーク管理機能のうち, 最も重要なのは障害管理(Fault Management)である。複雑なネットワークを正常な状態を保つためには, 各々のネットワーク機器, そしてシステム全体が正しく動作しているかどうかに注意を払わなければならない。しかし, 急速なネットワーク機器の増加により, 管理者の負担も増えつつあり, 機器障害が発生した場合, いかに早く見つけるかも課題である。一方, 現在実用化されている管理方式は, 一つのネットワーク管理装置(マネージャ)で多くの管理対象(エージェント)を管理できるような中央集中型の管理方法である。マネージャの負担がネットワークが続々と膨脹するにつれて重くなり, 管理情報が一カ所に集中するためボトルネック現象も起こりやすくなり, バックボーン・ネットワーク上の管理情報の流れ量も増えてくる。上記の問題に対して本研究では, 管理対象を地域ごとで分割し, 管理任務を分散できる階層化ネットワーク管理モデルとプロトコルを設計し, それを用いて具体的なネットワーク機器障害, エラーを自動検出処理できるシステムを構築する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24