臨床応用のための透過型レーザ光CT装置の開発(イメージング・PACS)

概要

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我々は, 骨粗鬆症やリウマチ性骨病変の早期診断に適用可能なレーザ光CTの開発に向けて, これまでに臨床応用への足掛かりとして, 光学系全体を光ファイバ化したファイバ方式光CTシステムを構築し, その基礎的撮像特性を報告してきた.しかし, 現状では長い撮像時間による被験者に強いる苦痛やモーション・アーチファクトによる画質劣化などの問題から, 病態データの収集など臨床応用が阻まれてきた.この問題を解決するために, 光走査部に多チャンネル光ファイバ・アレイを用い, 光スイッチによりチャンネルを切替えることで並進ステージによる機械的走査時間を極力削減した.また, 被験体の幅に応じてレーザ・ビーム走査を制御し, ビームが被験体から外れた領域を走査する無駄を排除した.さらに, 計測時間の大半を占めるデータ取得時間を削減するために, 高速A/D変換システムを導入した.これらの改良により, 従来約30分要していたヒト指関節のin vivo撮像が約6分で行なえるようになった.これまで臨床応用への最大の障害であった計測時間に関する問題が解決された.
2005-01-14