単語間の係り受け関係を利用したWWW上での日本語テキスト検索システム

概要

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近年情報の電子化が進み, インターネット等の情報ネットワークが幅広く一般に使用される状況となった。そのため多くのテキストデータの中からユーザが必要とするデータを見つけ出すためのなんらかの道具がますます重要となってきている。このため現在多くの情報検索システムが開発されているが, それらのほとんどはデータ検索の手法として「キーワードのAND/OR検索」を採用しており, コンピュータの初心者にとって自らが望んでいる情報を得ることは容易ではない。そこで本論文では「単語間の係り受け関係を利用する」日本語テキスト検索システムを提案する。本システムはユーザが入力した検索要求文を形態素・係り受け解析し, 全ての単語間の係り受け関係を取り出す。次に検索対象文章の全ての文から検索要求文に含まれていた係り受け関係を含む文を取り出す。取り出された文はその優先順位に従ってソートされ, その結果はユーザがWWWブラウザで閲覧できるようにHTML形式に変換される。これらの手法を用いることで, 検索要求として自然言語の文を入力可能な「コンピュータの初心者にも簡単で直観的なユーザインターフェイス」を実現し, さらに従来の単語ベースの情報検索システムと比べ「検索結果の有効な絞り込み」も実現した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

単語間の係り受け関係を利用したWWW上での日本語テキスト検索システム

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