仕様獲得支援システム:K-SCORE(3) : 仕様精錬部の構成とその機能
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概要
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仕様獲得支援システムK-SCORE[l]は顧客の要求を構成・意味の両面から実現可能な機能仕様に変換するプロセスを支援することを目的としている。本稿ではそのサブシステムである仕様精錬部について述べる。仕様精錬部は設計者(本システムのユーザ)が要求仕様を詳細に理解するプロセスの支援を行う。このプロセスは仕様構成部[2]の結果を入力とし、中心的問題は(1)要求機能の実現性を確認する(2)実現性が見いだせない場合にその箇所を特定し、改善するための代替案を作成する(3)要求の変更がなされる場合はそれを示すことにある。本稿ではこの問題に対して、まず、仕様化プロセスを(1)要求機能から実現可能な機能への詳細化(2)詳細化によって生じる機能間の相互作用の発見・改善(3)仕様の修正に伴う要求の変更を予測という3つのタスクからなると考え、それぞれの支援を提供する。本稿では(1)-(2)について述べる。この過程では実際にシステムを設計するための詳細な知識が得られる。具体的に本システムは以下の特徴を持つ。●機能の詳細化をガイドするために要求機能をもとにしてプランを作成する。●プランの作成の時に生じる不具合点の発見をプランの因果的な解析によって行う。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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中村 英夫
(株)東芝 システム・ソフトウェア技術研究所
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西村 一彦
(株)東芝
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西村 一彦
(株)東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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久野 禎子
(株)東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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久野 禎子
(株)東芝システム・ソフトウエア技術研究所
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