生成画像誤差最小化法 : CG Data from Motion

概要

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実画像をもとに、3次元CG用のモデリングデータを構築する手法を提案する。従来の3次元情報入力手法は、両眼立体視法と運動立体視法の遮蔽による誤対応や情報の欠落[2][1]、逆投影法のカメラパラメータ誤差と画像量子化誤差のため、3次元構造の抽出において、特徴点・領域の誤抽出と欠落が多く発生する[3]。これらの3次元構造としての誤りをいかに少なくするかという評価基準で、これまで多くな研究が行なわれてきた。しかし、目的をCGに限れば、3次元構造に誤りがあっても、それを用いた生成画像が正しければ、差し支えない。そこで、提案手法では、カメラを並行移動しながら撮影した画像列を用いて、入力画像撮影時と同一のカメラパラメータを用いてCG技術により画像を再構成したときに、再構成画像と入力画像の差分が最小になるように3次元構造を抽出する。これにより、任意視点における再構成画像を、カメラ撮影を行なった現実世界に、見かけ上、最大限近づけることができ、高臨場感画像生成が可能となる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12