気象データサーバシステムの構築と運用(分散システム構築運用技術,<特集>ユーザ指向の分散システム/インターネットの運用・管理)

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現在,気象観測データは天気予報,災害予測だけでなく,動植物の育成管理等広く利用されている.詳細な気象データは,天候に左右されやすい環境では非常に有用である.しかし,詳細な気象データを入手するには,独自の気象観測装置の設置,管理が必要であるため,構築時だけでなく運用時にも多くのコストを要する.本論文では,気象観測システム構築と運用の両方のコストを減らしながら,複数のユーザが容易に観測データを検索可能な気象観測システムの構築と運用について述べる.本システムを利用することによって,複数の気象観測装置のデータを管理・検索でき,複数の観測機器の同時刻の気象比較グラフを表示できる.さらに,東西南北に天気カメラを設置し,屋外の画像を記録する.これらの天気画像から,雲の動き,空の色を把握できるため,時系列の気象観測データと実際の天気画像を比較できる.これらの観測データから生成したグラフ,天気画像はインターネットブラウザを利用し検索できる.さらに,観測項目と変化量の閾値を設定することにより,気象の急激な変化を通知するシステムを開発した.この通知システムは,変化の様子が把握できるグラフを作成し携帯電話に通知する.観測者がどこにいても携帯電話で状況を確認でき,迅速に対応ができるため観測者の負担を大幅に軽減できる.
社団法人情報処理学会の論文
2007-04-15

気象データサーバシステムの構築と運用(分散システム構築運用技術,<特集>ユーザ指向の分散システム/インターネットの運用・管理)

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