人間からの指示を含めたルール抽出過程の検討

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概要

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データ処理システムを構築する際、処理の対象となっている事例の集合の性質をルールの形で取り出すことができれば好都合である。本発表では、個々の事例はトークンの列によって構成されているとした上で、トークンの並びの集合から、その中に潜んでいる規則を抽出するための処理システムについて紹介する。ここでは前提として、テキストによる入力から、文脈自由文法により記述された規則を抽出することを仮定した。この問題を、形式言語の獲得という視点から考えた場合、理論的には例の集合から規則を同定するのは殆んど不可能である。しかし、元の規則に一致していなくとも、与えられた例の集合を受理できる規則を抽出することは、意味のあることである。なお、計算機処理のみで意味のある規則を抽出することも因難であるので、筆者らは人間からの指示を含めた形でルール抽出過程を捉えることによって、この点を解決しようとしている。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

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