階層メモリマルチプロセッサシステム上でのデータ分割・配置及びデータ転送と処理のオーバーラッピング手法

概要

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市販のマルチプロセッサシステムの多くを占める主記憶共有形マルチプロセッサシステムでは、全プロセッサが使用するプログラムとデータが同一の主記憶上に格納されている。このため、プロセッサ数の増加とともに主記憶へのアクセスの頻度が増加し、プロセッサ数を8-16台程度以上に増やすことは困難であると言われている。この主記憶アクセスに伴うオーバーヘッドを軽減するためには、各プロセッサにローカルメモリを持たせ、それらのプロセッサを相互結合網により共有メモリに接続した構成のマルチプロセッサシステムの利用が考えられる。このようなアーキテクチャのマルチプロセッサシステム上で科学技術計算の並列処理を効率良く行なうためには、共有メモリとローカルメモリ間のデータ転送オーバーヘッドの最小化が重要な問題となる。この問題を解決するためには、データのローカルメモリへの分割・配置、データのローカリティを高めるためのタスクのプロセッサへのスケジューリング、タスク処理とデータ転送のオーバラップによるデータ転送オーバーヘッドの軽減が重要となる。本稿では、このようなデータのローカリティを高め、同時にデータ転送とタスク処理をオーバーラップさせるスケジューリング方法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

階層メモリマルチプロセッサシステム上でのデータ分割・配置及びデータ転送と処理のオーバーラッピング手法

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