日本語テキストリーダにおける日本語校正支援機能
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概要
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ワープロ等の普及により電子化された文書が大量に作成できるようになった。また、これらの電子化された文書を活用するためにシステムも多く開発されつつある。しかしまだ、印刷された文書の情報量は膨大である。電子化された形での入手が困難な場合、印刷物を見ながらワープロ等で入力するのは、作業的に大変なことである。OCR技術を活用して印刷物から直接電子化された文書に変換する日本語テキストリーダは、このような要求に応えるものとして注目されている。テキストリーダの最大の課題は、誤認識の解消である。各文字ごとに見た場合、その文字が誤認識でないかどうかの判断は認識の性能そのものに依存い、ある程度の誤認識や識別上の瞹眛さは現状では避けられない。しかし、日本語テキストリーダで読み取る文章は日本語であり、認識結果を文字列として見た場合には、基本的に日本語の文章を構成する。我々は日本語の形態的・構文的な特徴を解析して誤りを指摘する日本語校正支援機能を開発してきた。この日本語校正支援機能を日本語テキストリーダに応用し、誤認識の解消および指摘に効果のある方式を開発した。本報告では、日本語テキストリーダにおける日本語校正支援機能の概要と簡単な評価結果について述べる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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小林 賢一郎
東芝ave(株)
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山中 紀子
(株)東芝 情報処理・機器技術研究所
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田野崎 康雄
(株)東芝 情報処理・機器技術研究所
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齋藤 裕美
(株)東芝 情報処理・機器技術研究所
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小林 賢一郎
東芝ave (株)
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山中 紀子
(株)東芝 研究開発センター
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田野崎 康雄
(株)東芝マルチメディア技術研究所
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