文書への意味属性付与のための意味辞書の拡張
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概要
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ワープロ等の入力装置によって大量の文書が電子化されてくると、いかに一括管理し、要求に応じた文書を検索しユーザに提示するかが大きなポイントとなる。検索された文書が多いと、そのすべてをいちいち読んでいる余裕がないという現実的な問題を抱えている。このような現状では今後、文書の内容を把握してユーザの要求にもっとも合致する文書を提示できるシステムが望まれる。そのためには文書の論理構造を解析しただけでは、文書の内容を把握するには不十分であり、文書の流れが明確になるような意味的な文書構造を解析する必要がある。そこで我々は、文章部分を意味的に解析し、『目的』、『課題』等の文書の内容を把握するための鍵となる意味属性を意味辞書を使って文章単位に付与する手法を開発した。この意味辞書では構文レベルで同じ意味属性を持つものをまとめて構文パターンとして登録してある。今回は、『背景』や『意見』等の意味属性を加え意味辞書の拡張を行った。本報告では、意味辞書の拡張内容と評価結果について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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野上 謙一
東芝コンピュータエンジニアリング(株)
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田野崎 康雄
(株)東芝 情報処理・機器技術研究所
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中本 幸夫
東芝コンピュータエンジニアリング(株)
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矢島 真人
(株)東芝
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田野崎 康雄
(株)東芝マルチメディア技術研究所
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