日本語辞書の開発と評価について
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概要
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今日、仮名漢字変換をはじめとして文書校正支援システムや機械翻訳システムなど日本語処理を応用した製品が各社で開発されているが、語数の増強などに対応して効率良く品質の高い単語辞書の開発・管理がますます重要になってきた。そのため辞書データの作成、修正からその評価までが短期間に行えるようなシステムが必要となってくる。しかも、これらの日本語解析に用いてる仮名漢字変換辞書と日本語形態素解析用辞書の単語辞書は形態素レベルまでの情報が共通であるにもかかわらず、必ずしもそのことを考慮にいれた管理方法が取られてはいなかった。それらの点に着目して、仮名漢字変換辞書と日本語形態素解析用辞書を一つにまとめてマスター辞書として管理する単語辞書の開発環境を試作した。この方法は、単語辞書の評価を日本語形態素解析を応用して行うもので、単語辞書の評価のみならず、仮名漢字変換、日本語形態素解析のロジックの評価も同時に行えるシステムとする。本報告では大量の単語辞書を管理する際に日本語形態素解析を応用することにより単語辞書の評価を自動的に行えるシステムの設計およびその応用について報告する。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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