実時間音声速度制御システムによる「歌うコンピュータ」の実現
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概要
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筆者らは既に演奏制御可能ないくつかの音楽システムについて報告した[1][2][3]が、これはすべてMIDI楽器を対象としたものであった。今回楽器と異なる人というもう一方の楽音発生の旗頭の演奏する歌声について、実時間でその演奏を制御することを試みた。さらにその人の演奏状態、すなわち、歌っている口および顔の表情も同時に制御、表現し、「歌うコンピュータ」を実現した。1.音声の速度制御とその困難性MIDIの演奏制御の主要点は外部からのテンポ情報にある。然るに、音声の場合、テンポを変化させると同時にピッチが変化する。つまりテンポを速くするとそれに伴って音が高くなる。そこで、ピッチの変化を伴わずに、この外部信号の音声速度の変化に対応する工夫が要求される。しかも、数倍という広いダイナミックレンジでリアルタイムで行う必要がある。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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