HyperCardを用いたPROLOGのマルチメディアインタフェース

概要

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著者らは、以前にスプレッド・シートにPrologを埋めこみPrologを可視化したシステムを提案した。更に、Prologの親和性を向上させ、画像や音声などのメディアも処理できるようにPrologにHyperCardインタフェースを与えたシステムを作成した。Prologは、言語仕様も単純で、宣言的なプログラミングができ、再帰プログラムも利用できるという特徴を持っている。Prologプログラムを可視化し、コピー・ペーストなどの単純な操作でプログラムが作成できると、エンドユーザでも手軽にプログラムが作成できると考えた。そこで、Apple社のHyperCardをPrologのインタフェースとして用いることにより、上記の事柄が可能になると考えた。このシステムでは、Prologの項をHyperCard上のボタンなどのオブジェクトを用いて表現できるので、ユーザはオブジェクトによって示された項をカード上に配置することでPrologプログラムを作成できる。また、ファクト・データとして、テキストデータ以外に、カード上の絵や音のデータも扱うことができる。Prologプログラムを実行して得られた結果は、カード上に可視的に表現できる。本システムでは、質問文中に出現する変数名と同じ名前を持つカード上のボタンに対して、質問文を評価して得られた変数の値をそのボタンに対して送ることができる。ユーザは、このボタンにHyperTalkを用いて送られてきた値をもとに任意の処理をするハンドラを記述することにより、質問文の実行結果を利用することができる。また、Prologプログラム中でHyperTalkを実行できるので、グラフィカルなプログラムが容易に作成できるようになった。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

HyperCardを用いたPROLOGのマルチメディアインタフェース

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