会話翻訳のための意味ネットワークの再区分
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概要
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二つの言語の対応する表現間の変換の多様性には様々な種類がある。種々の語用論的制約が統語的あるいは意味的な形の良さに影響し、それらが言語によるものであることが知られている。本稿では、一種の意味ネットワークを仮定し、その中の一部分が実際に語糞化されるものとする。このようなネットワークからの生成を考えると、発話の内容(what to say)と、その表現(how to say)は、必ずしも独立ではない。ここで考える意味ネットワークには、次のような幾つかの対照的な観点から、区分(partition)を設定することができる。(1)主題(theme)と内容(rheme)(2)新情報と旧情報(3)前景(foreground)と背景(background)最初の状態では、発話を表現する意味ネットワークは、原言語に従って区分されているが、対象言語の発話に変換するために、ネットワークの区分が変更される。これを、意味ネットワークの再区分(repartitioning)と呼ぶことにする。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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