断片的な解析によるノイズを含んだ文の理解
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概要
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我々は音声入力による統合的自然言語理解システムの作成を行なっている.このシステムは音声認識システムの出力を入力として利用する.一方,現在の音声認識の精度によって,その出力にはかなりのノイズが含まれているこのため,自然言語理解システムにとって,ノイズによる入力の誤りに対処できる能力が必要である.入力にはノイズが入っている場合,単語を検出するために,入力訂正を行なわなければならない.一方,入力訂正によって,検出可能な単語の数が急に増えるこれらの単語候補を絞り込むのは困難であり,また,多数の単語候補を保持するのはその後の構文解析や意味解析にとって大きな負担となるこのような問題を解決するために,本研究では)断片的な解析という方法を提案する.この方法では我々はノイズを含んだ入力文をいくつかの断片に分けて,その中の誤りのない断片を優先して解析し,次いで,その処理緒果を利用して,誤りのある断片の可能な構文構造と意味構造を予測し,その予測結果に基づいて,入力誤りを訂正する.本稿では,この方法の要旨について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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