幾何公差記述に基づく部品の偏差生成と組立評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機を使って設計される機械部品の形状は、理想的な平面と曲面を誤差なく配置して構成した『完全な』形状である。一方、現実に製造される部品は偏差を必ず含んでおり、偏差が大きいと組立不能になったり、製品の精度・機能が損なわれたりする。そこで設計者は公差によって偏差を制限する。公差には、一次元的な寸法値の許容範囲を与える寸法公差と、表面や軸などの許容される存在範囲を規定する幾何公差とがある。幾何公差を使った図面は暖昧さがなく、より多様な制限が表現できる。加えて製品の高精度化への要求もあり、重要性が増してきている。厳し過ぎる公差は加工コストの上昇を招くため、製品の機能を満たす限り極力緩い公差が望ましい。しかし、個々の部品への公差が最終的に組立品のどのくらいの精度につながるかを正確に予測することは容易ではない。本稿は、幾何公差を含む公差設計を計算機で支援する目的で、公差記述に従って偏差形状モデルを生成する方法、およびそれらを組付けて製品としての精度を予測する方法を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
関連論文
- 三面図の自動立体化のための検図機能
- OrtoSolid : ソリッド変換時におけるエラー情報を用いた編集処理
- OrtoSolid : 非多様体位相を用いた立体モデルの生成法
- 生成方法に依存しない3次元ソリッドの形状変更システム
- 三角メッシュを入力とした曲面再構成のための四角パッチ構築方法
- 類似した点群に対するDelaunay三角形分割の差分的構成法
- ワイヤーフレームモデルからの曲面モデルの構成法 (コンピュータグラフィクスの新展開)
- 2次元メッシュ生成のためのCADモデルのフェイスクラスタリング
- 球状物体の平方充填モデルを適用した自動四角メッシュ生成
- 平方充填バブル・メッシュ法による自動四角メッシュ生成
- 制約つきDelaunay三角メッシュ生成法の効率的な実装方法
- 力学モデルを用いたウェブサイトの可視化
- 力学モデルを用いたグラフデータの画面配置手法の改良
- 変化点関連度を利用した動的システムの障害解析
- 4N-06 三角メッシュから四角メッシュへの変換手法の改良
- 三角メッシュから四角メッシュへの変換手法の改良
- 幾何公差記述に基づく部品の偏差生成と組立評価
- 形状偏差を持つ立体部品の組立状態評価