並列階層キャッシュメモリの性能評価

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概要

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並列階層コヒーレントキャッシュは,密結合の並列計算機のバスボトルネックを解決する手段として,近年さかんに研究されている.性能を解析的に評価する先駆的研究もなされている.しかし,その解析的手法ではソフトウェアの性質やシステムパラメータにいくつかの仮定が導入されており,期待される性能がどのような条件のもとで発揮されるのか明確ではない.そこで,2階層コヒーレントキャッシュの性能が,システムパラメータにどう依存しているか,また,プログラムのアドレストレースの性質にどう依存しているかを研究するため,並列階層キャッシュメモリのシミュレータを作成した.本研究は,通産省第5世代コンピュータプロジェクトの一環であり,シミュレーションのモデルは,並列推論マシンPIM/kに基づいている.本稿では,本シミュレータの特徴と単純なケースでのシミュレーション結果について報告する.
1990-03-14

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