マルチプロセッサ性能評価システムの開発(2) : ソフトウェアトレーサ
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概要
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われわれは通産省第5世代コンピュータプロジェクトの一環として知識ベースマシンMu-Xを開発している。Mu-Xは8台のプロセッシングエレメント(以下PE)と共有メモリとして通常の共有メモリとマルチポート・ページメモリを持つ(図1)。PEには汎用のプロセッサMC68020を用いている。また知識ベース処理の処理系はアセンブラで記述している。今回、Mu-Xの性能評価を専用のハードウェアによる方法とソフトウェアによる方法の2つの方法で行なうこととし、前者のために性能評価ボードを開発し、後者のためにソフトウェアトレーサを開発した。本稿ではこのソフトウェアトレーサについて述べる。ソフトウェアトレーサは主にMu-Xの知識ベース処理の処理系-並列演算ソフトウェアの評価・改良を目的とした解析ツールで、マルチプロセッサシステムに対応するよう設計した点に特徴がある。以下、このソフトウェアトレーサの設計方針、その機能および構成、実現上の問題点、収集データの妥当性に関する検討を述べる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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